更年期障害とプラセンタ治療

更年期障害の治療の選択の一つとしてプラセンタエキスの注射薬をクリニックでは使用しております。
症状によっては漢方薬と併用し、非常によい成果を上げています。
クリニックで使用しているプラセンタは、厚生労働省により医薬品の認可を受けているヒトプラセンタです。
1940年から約70年の歴史を持ち、「更年期から老年期にいたる各症状の改善に顕著な作用をあらわすもの」として、その有効性や安全性が認められています。

更年期障害は、卵巣機能の低下により女性ホルモンのエストロゲンが激減し、そのために、女性ホルモンをコントロールする視床下部を刺激することにより、自律神経のバランスを乱し、様々な症状を引き起こすと言われています。
プラセンタエキスは、ホルモンバランスを整える「内分泌調整作用」、自律神経のバランスを整える「自律神経調整作用」のほかに「基礎代謝向上作用」「血行促進作用」「造血作用」「疲労回復作用」「免疫賦活作用」「体質改善作用」など多種多様の薬理作用を発揮し、これらが複合的に働くことによって、更年期障害の症状改善に効果を現します。

プラセンタ治療により改善する症状も人様々ですし、効果を実感されない方もいらっしゃいます。
どのようなタイプの人に効果的なのかを予め調べる手段がないので、しばらく治療してみて効果があれば継続し効果を実感できなければやめるという事になります。
効果判定にはまず週に1回から2回の注射を施行して2ヶ月程度の加療後にプラセンタ注射の継続を検討していく事が通常です。

岩田晶子