一昔前はダイエットと言えば脂肪分の多い食べ物(油物)を避けて総カロリーを減らす事でした。
ところが、現在は炭水化物を減らすダイエットが主流になっています。
実際に、米国の医学雑誌でも炭水化物制限食がきちんと検証されていて脂肪を減らすより効果的である事が証明されています。
ゾーンダイエット、アトキンスダイエット、ラーンダイエット等がよく知られていますが、どのダイエット方法も炭水化物の割合が多少異なるものの総じて炭水化物の割合が少なく設定されています。
その中でも炭水化物を極端に減らす(1日20g以下)アトキンスダイエットが最も効果的だそうです。
炭水化物20gはかなり食材を選ばないと難しいのですが、カロリー制限はないので、それほど空腹感はありません。
炭水化物の制限は体重が減るだけでなく、インスリン感受性の改善や中性脂肪を減らす効果も報告されているので、プラスアルファのメリットがあります。
炭水化物:タンパク質:脂肪をどのくらいの比率にするのが良いのかについては個々人のBMI(肥満指数)や病気の有無、活動量にもよるので一概には言えないと思います。
またダイエットの各段階によっても異なってきます。
例えばダイエット開始直後や糖尿病コントロールが悪化した場合にはかなりタイトに炭水化物を制限して早い段階である程度の効果を挙げ、その後は少し緩めてベストの体重や血糖値を維持できる炭水化物量を設定していく方法がいいと思いますし、日々の活動量が多い方は炭水化物を極端に減らせないので、夜の炭水化物だけを制限して朝と昼は普通に食べて頂く事を提案します。
アルコールについては焼酎、ウイスキー等の蒸留酒は炭水化物フリーですが、ビールは350mlあたり13gの炭水化物を含みますのでビールを飲む方は量に気を付けて下さい。
岩田晶子