低インスリンダイエット(低GIダイエット)とは

低インスリンダイエットは元々1型糖尿病の患者さんの治療食として始まった食事療法でしたが、長寿目的、痩身目的でも有用ですし、なんとなく食事に気を遣っていきたいと思っているすべての方に知識として知っておくだけでもいいのではないかと思います。
GI値(グリセミック指数)とは食品の分析ではなく、食べ物が人の体内に入り、ブドウ糖に変わって血糖値を上昇させるスピードを測定して数値化したもの(ブドウ糖のGI値を 100とし,それに対する他の食物のGI値を測り、相対的な比として数値を出したものです)です。
食事をして血糖が上昇するとインスリンが分泌されます。
そのインスリンを急激に上昇させない方が良いのですが、どうしてインスリンを分泌させない方が良いのでしょうか?それはインスリンは血糖を下げてくれる上では重要なホルモンですが、同時にインスリンは脂肪をつくり脂肪分解を抑えるホルモンでもあるからです。
GI値が低い食品を摂れば血糖上昇が軽度なため、インスリンが少なくてすむので脂肪ができにくく痩せる。
というのが低インスリンダイエットの考え方です。
ちょっと意外な話!アルコールは胃のぜん動運動を遅くするのでGIの観点からすれば適量ならばOKです。
また『良く噛んで食べなさい』というのが正しい食事の摂り方とよく言われますが、よく噛むと消化が早いです。
あまり噛まないで食べてしまう人の方が消化吸収に時間がかかる点から低GIといえます(胃への負担もありますので、実行するかは別の話ですが)。

岩田 晶子