レスベラトロール

レスベラトロールは抗酸化作用で注目されるポリフェノールの一種です。
植物が紫外線、病害などの外部ストレスにさらされた際に自身を守るために出す生体防御物質でブドウの果皮部・新芽や赤ワイン、ピーナッツの薄皮などに多く含まれています。
欧州各国の中でフランス人が、比較的高脂肪食を摂るにもかかわらず心臓血管病の発生率が低いことに由来するフレンチパラドックスの鍵を握る成分といわれ、現在までに多くの学術論文が発表されてきました。
1997年に「サイエンス」誌でレスベラトロールの抗ガン作用が報告されて以降、抗ガン・抗痴呆症などの観点で多くの研究が進められています。
「ネイチャー」誌の発表で有名となった寿命延長効果は、『レスベラトロールが高カロリー食摂取時でも空腹時と同じ経路で代謝を活性化する作用によるもの』とされています。
つまりは美味しい物を沢山食べてもレスベラトロールを内服すれば飢餓状態を体内で作り出せる(勘違いさせることができる?)ということでしょうか。
でも痩せ薬ではないのでご注意!

岩田 晶子