ストレス、睡眠不足、食品添加物、環境汚染により活性酸素が過剰に増える事で細胞が酸化されてしまうと内蔵や皮膚、骨などあらゆる組織にダメージを与え老化や癌、生活習慣病の原因となります。
それを分かりやすくイメージするために『体がさびる』などの表現が使われています。
では『体がこげる』って何でしょう?
元々は糖尿病の合併症を引き起こす重要な生成物として知られているAGEs(終末糖化産物)がそのこげの原因物質です。
AGEsとは糖が蛋白質と反応し変質を繰り返してできた最終物質で、最近、このAGEsが糖尿病だけではなくアルツハイマー病、パーキンソン病といった神経疾患や関節炎、骨粗鬆症、肌の弾力性の低下やシミの原因、そして老化そのものに関与していることで注目されています。
卵(タンパク質)焼きを作る際に砂糖を多めに入れて調理すると焦げ目がつきやすいのと同様に体内でも過剰な糖の摂取により糖と蛋白が反応して沢山のAGEsが産出されると体のあちこちに『おこげ』を作って様々な不調の原因となります。
『さび』から体を守るためには添加物の多い食材を避け、野菜や果物などからファイトケミカルを積極的に摂ること!
『こげ』から体を守るためには低GI食品をなるべく選び急激に血糖を上げないようにする事が大切です。
岩田 晶子