口腔内のメンテナンス

以前、歯科医の先生が大半を占めている学会に出席した際にとても驚いた事があります。
演者(学会で発表する人)の先生がガムを噛みながら話されていて、また聴いている側の歯科の先生方もガムを噛みながら聴いているのです!医者の学会ではあまりない光景でしたので、正式な場で『ガムを噛むこと』が公認されている珍しい場所として私の中では強く印象に残りました。
学会の報告の中でも唾液の重要性を強く訴えていました。
唾液の少なくなる症候をまとめてドライマウスと言います。
シェーグレン症候群という病気や薬剤(抗うつ剤、鎮痛剤、利尿剤、抗パーキンソン剤、降圧剤など)の副作用などでも起こりますが、加齢により個人差はあるものの唾液分泌量は下がり、このドライマウスの症状を呈します。
最近ではストレスによる唾液の分泌低下も多いそうです。
唾液は口腔内の殺菌を浄化してう歯や歯周病を防ぐ働きや消化と嚥下に大切な役割を果たしています。
唾液が少なくなると口臭、う歯、歯周病、嚥下障害などの症状が出現します。
唾液が少なくなった場合にはまず原因の検索をする必要がありますが、加齢によるドライマウスの場合にはうがいや唾液スプレーの使用・ガムを噛むこと、また唾液腺マッサージも有用とのことです。
学会出席以来、今までガムを噛む習慣があまりなかった私ですが、時々ガムを買って色々と試しています。
歯科学会の話に戻りますが、昼休みにお弁当を頂いた直後のRest Roomは歯磨きする歯科の先生達であふれていました。
やっぱり歯磨きは基本ですね!

岩田 晶子