健康のためダイエットのため、ウォーキングを実践されている方はかなりいらっしゃると思います。
でも「ウォーキングをしていてもちっとも痩せない」・「太ももがどんどん細くなっていくし筋力がついている気がしない」という話をよく耳にします。
その通りです。
ウォーキングだけでは筋肉量はなかなか上がらないのです。
今年 (2009年)の抗加齢学会で報告のあった長野県で積極的に健康増進のため取り組んでいる『インターバルウォーキング』は興味深かったです。
3分間は競歩に近い感じで速めに歩き次の3分間はゆっくりと歩く、これを繰り返し60分続けることで、初めて筋肉量が増えたという報告でした。
長野県では歩行量と心拍数をモニターする小型装置をつけて運動してそのままそれを近くの薬局に持って行くとデータ解析→医療機関への結果報告を自動的にするシステムを開発して多くの県民が参加しているとのことです。
長野県のロコモティブ症候群を回避し介護を受けないための努力は切実なのです!
『インターバルウォーキング』のポイントはウォーキング中にある一定の高い心拍数に達する必要があることと歩行に強弱をつけたりと言うことです(ジムにあるウォーキングマシーンや自転車のトレーニングマシーンも確かに負荷の強弱が付けられるようになっていますね)。
またウォーキングを始めて最初は少し痩せられたけれど、最近は同じだけ歩いてもちっとも痩せないという方は毎日同じウォーキングコースではなく少しずつコースを変更するという工夫も大切です。
人間はエネルギーを倹約・節約するメカニズムを持っているので、同じ運動メニューだと身体が慣れてしまって最初にトレーニングしたとき程、エネルギーを消費しなくなってしまうことが考えられます。
岩田 晶子