てんかんとはどういう病気?

てんかんという言葉は皆さんお聞きになられることはとても多いと思いますが、いったいどういう病気なのでしょう。
てんかんというものは必ずしもけいれんを生じるわけではないということを知っていて下さい。
まずは、てんかんと診断されたのにお薬を飲みたくないといわれてしまう場合があります。副作用がこわい、薬を飲むのがいやだという理由が多いようです。
しかしてんかんを放っておく方がよっぽど怖いのです。
てんかんは脳の神経細胞の電気活動の異常ですので、一回の発作では脳全体に及ぼす影響はあまりないのですが、発作を繰り返すと、徐々に脳の細胞が壊れてしまいますし、また、発作が多い人は次の発作が起こしやすくなってしまったりします。
放っておくとてんかん重積といってけいれんが止まらなくなり。
命に関わることもあります。
もちろんお薬の副作用は怖いかもしれませんが、今我が国で使われているてんかんのお薬は何十年もつかわれていて、おそらく私たちが知らない副作用はもうないのではないでしょうか。
そういう点からはぜひ治療をきちんと受けていただければ、と思います。

岩田 誠